山本山高原・タカの渡り

山本山高原山頂展望台の白虹(2021年9月20日早朝撮影)

秋は鳥にとって渡りの季節・・・
この時期に楽しみにしている観察があります。
『タカの渡り』です。新潟県での代表的な観察地は、先日雑誌でも紹介された小千谷市の山本山高原です。
山本山高原は山頂展望台が360度開けている眺望のよい場所で、遠方にいるタカも比較的確認しやすい場所です。また、タカの渡りが始まる時期には、朝気温が低くなり、冷え込むことがあるので、雲海や白虹、ブロッケン現象などの大気光学現象もよく確認することができる場所でもあります。
条件のよい雨上がりの晴れた日の午前中は、サシバ・ハチクマを中心とした多くのタカが上昇気流を捕えて飛翔し、越冬地へと旅立っていきます。
午前9時くらいから少しずつタカが飛翔し、続けて後続がどんどんと上昇気流に乗って上がってきます。そして秋の晴れた空にらせんを描きながら作るタカ柱は、見るものを圧倒する大自然の雄大さと、越冬地へ旅立つ渡りの物語を感じることができます。
山本山高原では、今年のサシバ・ハチクマの渡りはほぼ終了しましたが、10月を過ぎると渡りの主役がノスリへ変わっていきます。ノスリの渡りもサシバ・ハチクマに負けない見事な渡りを見せてくれます。
タカの種類は変わりますが、長い期間、雄大な渡りの様子を観察できるのも、この観察の魅力の一つです。

サシバ
ハチクマ
ノスリ
タカ以外にハリオアマツバメなども渡ります

なお、山本山高原のタカ柱の映像をこちらから確認できます。

しかしながら、タカ柱はなんといっても現場で見るのが一番ですので、自分の目で確認することをおススメします。

タカの渡り調査のページにも同じ動画を追加しました。

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