野鳥講演会「雪国の鳥を訪ねて」を開催しました。

10月30日(日)令和4年度野鳥講演会 「雪国の鳥を訪ねて」日本野鳥の会新潟県・新潟県立自然科学館共催を開催しました。今年度は講演会を3部で構成しました。

第3部 「山本山 自然の情景と鳥類」の講演の様子

1部 『 スズメの抱卵日数と育雛日数 』 小池 重人さん

身近な鳥であるスズメ。巣箱を利用するスズメを調査して、スズメの抱卵日数、育雛日数について、平均日数や最小値・最大値を調査、時期や環境(気温や湿度など)によって変化のあることが分かってきました。

2部 『 一枚の写真から見えるもの 』  熊谷 美峰さん 金井 和恵さん 荒 隆博さん

鳥は飛ぶことに多くのエネルギーを費やしています。会員のみなさんが撮影した写真をヒントに、鳥がどんな理由(移動・狩り・渡りなど)で飛んでいるのか?意図や理由があると予想してみました。また、環境をどのように利用して、食べ物を探し、どのように食べているのか。鳥の仕草や行動からその生活の一部を推察してみました。

3部 『 山本山 自然の情景と鳥類 』
日本野鳥の会新潟県会員・山本山ネイチャーアカデミー代表 星野 雄軌 さん

越後平野の南端に位置する小千谷市の山本山は、雲海や滝雲、白虹、日暈など、幻想的な自然が観察できる場所です。周囲の信濃川と魚野川から川霧が発生し、川霧が含まれる水蒸気が、標高336mの山本山で高山にしか見られないと思われている幻想的な景観を創り出しています。

秋から初冬にかけては、数千羽の壮大なタカの渡りが見られます。タカの渡り観察地として、山本山は全国的にも有名な観察ポイントです。

小学生からベテランまで幅広い参加がありました。休憩時間には拾得した羽根がどの鳥のものなのか(同定する作業などが行われ)有意義な時間を過ごすことができたと思っています。参加していただいた皆さん、ありがとうございました。