山本山高原でタカの渡りを見る

昨年も同じ時期に同じ話題を書いた覚えがありますが・・・
秋の野鳥観察で楽しみにしている観察が『タカの渡り』です。
新潟県でのタカの渡り観察場所で有名な場所は、本州屈指のタカの渡りのポイント、小千谷市の山本山高原です。山本山高原では、9月中旬くらいからタカの渡りの主役、サシバ・ハチクマを筆頭に多くのタカの仲間が渡っていきます。
山本山高原でタカの渡りを観察できる時間は、午前中の9時~12時くらいまで。ほぼこの午前中3時間の間に多くのタカが山本山上空を飛翔していきます。多くのタカが上昇気流を捕えて飛翔し、秋の晴れた空に螺旋を描くタカ柱は、大自然の雄大さと壮大な渡りの物語を感じることができる圧巻の光景です。
また、山本山高原は、秋に自然の魅力が最大限に高まる場所で、タカの渡り以外にも、早朝には雲海や白虹・ブロッケン現象などの大気光学現象を見ることが出来ます。特にタカの渡りの条件の良い時は、雨上がりのあとの晴れた日ですので、雲海なども発生しやすい条件の日です。そのため、頑張って早起きし、雲海や白虹・ブロッケン現象が発生する早朝からタカの渡りが終わるお昼頃まで、山頂展望台にいるのも山本山の自然の楽しみ方の一つです。
山本山高原のタカの渡りは、既にサシバ・ハチクマはほぼ終わり、ツミやノスリに代わっていますが、まだまだタカ柱も見ることができますので、雨上がりの天気の良い日に、山本山高原に来てみてはいかがでしょうか?

 

近くを飛翔したハチクマ
山本山高原で観察されたミサゴとツミ
多くのタカが螺旋を描きながら飛翔する『タカ柱』
山頂展望台で観測された雲海