瓢湖ウオッチングを楽しむ(Ⅱ) ハクチョウのビルパターン

3月の瓢湖を楽しもう。

北帰行(繁殖地のシベリアへ帰る旅)が始まり、ハクチョウの姿も少なくなった瓢湖。天候も小春日和で暖かく、観光客人もまばらで、野鳥観察には絶好のロケーションです。

2回目はハクチョウ(オオハクチョウ・コハクチョウ)のビルパターンについて、観てみましょう。

ハクチョウのクチバシは、黄色とクロの模様(ビルパターン)があり、いくつかのタイプに分類することができます。同じタイプのクチバシでも個体差があり、首輪や足環などの標識がななくても個体の識別ができます。

3月12日に瓢湖で12羽のオオハクチョウが観察できました。このうち6羽を撮影してみました。

2羽が、黒い部分が途中でなくなっている(イエローネプ)。2羽はそれぞれクチバシの模様が違います。

4羽が、黒い部分が途切れて、額までつながっている(ペニーフェイス)。4羽とも別の模様(別個体)であることが分ります。

黒い部分が、クチバシの先端から額までつながっている(ダーキー)。以前朝日池で撮影したコハクチョウです。※オオハクチョウのダーキーはほとんどみられないそうです。

ハクチョウは新潟県に1万5千羽以上が飛来しています。ハクチョウのような大型の野生生物が大群で越冬することは、新潟県の豊かな自然環境である証といえます。

もし今度、ハクチョウを近くで観察する機会があったら、クチバシの違いでいろいろなハクチョウたちがいることを観て楽しんでみませんか。

☆ホームページの「とりびより」とりびより(6)に4コマで紹介しています。