瓢湖ウオッチングを楽しむ(Ⅰ)カモの足を観る

3月の瓢湖を楽しもう。

瓢湖の探鳥シーズンは11月~2月。たくさんのハクチョウとおびただしい数のカモたちが、瓢湖に所狭しと集まり賑わいを見せています。また、湖畔にはバードウオッチャーやハクチョウの姿を目当ての観光客が多く訪れます。

ハクチョウたちの北帰行が始まり、ハクチョウの姿も少なくなった瓢湖は、天候も小春日和で暖かく、観光客人もまばらで、絶好の探鳥スポットです。

餌付けされている瓢湖の鳥は、本来の野鳥の生態とは、かなりかけ離れた姿です。しかし、彼らの姿を間近で観られるチャンスでもあります。今回はそんな瓢湖の魅力を2回に分けて紹介します。

1回目はカモ類の足を観る・・・肉眼でカモの頭や背中、足などをしっかり見ることができます。普段は図鑑の中だけで知るカモの足にズームインします。

淡水性カモのオナガガモ♂と潜水性ガモのキンクロハジロ♀。足のついている位置と大きさの違います。右のキンクロハジロは、水中を泳ぎ潜りやすいように蹼(水かき)が大きく、足は体の後方についています。

瓢湖では、岸に上がったカモを観ることができます。オナガガモ♂の足が体の中央にあることが分かります。ホシハジロ♂の体の後方についていて、足と蹼(水かき)が体に比べて大きいことが分ります。

水辺の鳥として冬の潟湖で観察されるオオバン。

クイナの仲間ですがカモ同様に湖面を泳ぎ、水中を潜ることができます。足は蹼(水かき)ではなく、弁足という独特の形をしています。カモのように蹼足(前ある3本の指(趾)に膜が張った形)ではなく、それぞれの指(趾)に独立した蹼(水かき)がついたものです。