春・笹ヶ峰高原

5月に入り、夏鳥のさえずりがよく聴こえる時期になってきました。標高の低いところは、木々の葉がかなり出てきたので、野鳥の姿を確認するのが難しい時期です。そんな中、まだ芽吹きの始まっていない、標高1,200mの妙高市笹ヶ峰高原で、亜高山帯の鳥を観察しました。

笹ヶ峰高原へ登っていく道の途中では綺麗な雲海を見ることができました。そして、6時に現地到着。気温はなんと1℃。非常に冷え込む中での観察スタートです。寒いためか鳥の動きも鈍く、今日はだめかなあと思いましたが、日が昇ってくると、道沿いにコルリ♂が2羽仲良くトコトコと歩いてきて、姿を見せてくれました。まだ飛来したばかりなのか、ほとんど鳴かず、路上で採食ばかりしていました。その後、チッチッと地鳴きが聴こえたので、周囲を確認するとクロジの姿も確認。
コルリもクロジも時期になると藪からほとんど出てこない鳥なので、今回はよく姿を見ることができた、とても充実した観察となりました。

その他、センダイムシクイ、コサメビタキにキビタキにツツドリも姿を確認。たくさんの野鳥を観察できました。まだ笹ヶ峰高原は芽吹きがほとんど始まっていないので、野鳥の見やすい時期が続きそうですね。

観察できた野鳥
キジバト、ツツドリ、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、ハシブトガラス、ヒガラ、コガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ヤブサメ、ウグイス、エナガ、メボソムシクイ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、ゴジュウカラ、アカハラ、コルリ、キビタキ、コサメビタキ、ニュウナイスズメ、マヒワ、クロジ 計24種

笹ヶ峰高原へ上がる途中の雲海

新緑のいもり池と妙高山姿を確認できたツツドリ

クロジコルリ♂2羽