山本山で初夏もタカ見

山本山から東方向(山古志)の景色。 眼下に信濃川が流れ、遠方に守門岳や浅草岳が見える

6月5日、初夏の山本山へ。「9月の渡りの時期もいいけど、この時期もいいよ」という誘い言葉に乗って、山本山を訪れました。

山本山は標高336mと高くないのですが、越後平野の南端に位置するため、晴天時は弥彦山や県庁、日本海まで望めるほどの絶景ポイントです。

少し早めに観察ポイントへ着くと、すぐにサシバが1羽、東側斜面から上昇気流に乗って上がってきました。サシバは8時45分から11時8分まで、計8回出現しました。山本山の麓には北西方向を除いた数十ケ所に生息地があるので、同じ個体が何度か飛んだかも知れません。

30分後、サシバの声が聞こえてきました。上空を探すと4羽のサシバが鳴きながら、ハチクマらしい大きな鳥を追いかけて飛んでいます。ハチクマにしては翼が長めか?首も長く見えない、尾羽も長めに見える・・・・イ、イヌワシだ! 

山本山では、秋の渡りシーズンに毎年3~4回は観察されていますが、春も観察できるとは予想していませんでした。誘ってくれた鳥友に感謝!。

8時45分、サシバが飛ぶ。きれいな♂の成鳥、初列風切羽の1番が短かく換羽が進行中です。
12時05分、ハチクマが下から帆翔。 ♂成鳥、最後にやっと飛んでくれました。

9時20分、イヌワシ登場。 周囲になわばりをもつサシバ4羽が反応して飛んできてモビングを行なった。写真の尾羽の白色から判断すると4年目のイヌワシ。

観察できた鳥 アオサギ、ホトトギス、トビ、ハチクマ、サシバ、イヌワシ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、メジロ、カワラヒワ 計16種