野鳥研究会「雪国の鳥を訪ねて」を開催しました。

10月29日(日)令和5年度野鳥研究会 「雪国の鳥を訪ねて」日本野鳥の会新潟県・新潟県立自然科学館共催を開催しました。

『 山本山におけるタカ目・ハヤブサ目の渡り 』 中山 正則 氏

 越後平野の南端に位置する小千谷市の山本山(標高336m)は、秋から初冬にかけて数千羽の壮大なタカの渡りが見られます。タカ目・ハヤブサ目の渡り観察地として、山本山は全国的にも有名な観察ポイントです。

 1997年から30年にわたる観察記録から、3科17種のタカ目・ハヤブサ目の鳥が記録されています。観察される個体数は、年間平均約4000羽。年により大きな変動があり、種によって減少傾向・増加傾向が見られます。

『 その鳥はなぜ そこににいるのか 』 
  生態系の多様性と鳥の適応空間     石 部 久   氏

 その鳥はなぜ そこにいるのか。野鳥の観察をするとき、生息場所の地形を見ることが大切。イヌワシが生息する環境の生態系はどのようなものか。翼開長2mある大型のイヌワシは、なぜ山岳地帯にいるのだろう。

 親鳥と変わらない大きさに成長したイヌワシの幼鳥。イヌワシとしてに生き抜くための能力とは。イヌワシになるための適応空間とは。

高校生からベテランの方まで、幅広い年代の人から参加していただきました。参加者のアンケートからは、「もっと話の続きを聴きたかった」、「ハヤブサの話・ミサゴの話を聴きたかった」という感想が多くありました。参加していただいた皆さん、ありがとうございました。