雪の越後平野で生きる

今冬は新潟の平野部でも、たくさんの積雪がありました。雪の中で主にハクチョウやヒシクイなどの鳥たちの越冬の様子をお知らせします。

先週来、降雪は小康状態となり、今週末は気温も上がり徐々に雪が解けてきました。それでも越後平野はまだ全体が雪に覆われており、新潟市郊外は40㎝ほどの積雪があります。

鳥屋野潟でのコハクチョウは2,000羽ほどですが、海に近い佐潟に大型水鳥が集まっており、コハクチョウだけでも12,000を超えています。マガン、ヒシクイも大きな群れが入っています。

佐潟(新潟市西区)周辺でも50㎝ほどの積雪があり、見渡す限り採食できる場所は潟内も周辺農耕地にもありませんでした。羽数は数えていませんが、コハクチョウ、オオヒシクイ、マガンなどが潟の奥に大群でじっとしていました。1時間ほどで、周辺農耕地を含め、チュウヒ、ノスリ、チョウゲンボウ、タゲリ、アトリ、オオジュリン、ホオジロなどを確認しました。

雪解けの水田で採食するコハクチョウの群れ
ハクチョウと共に落ち穂を探し食べるヒシクイの群れ

佐潟の西方数キロにある上堰潟(うわせきがた・・・かつて潟だったところを掘りなおして潟を復元したところです)の海側水田地帯は角田山(かくだやま)に遮られているために積雪が少なく、雪解け水田にコハクチョウ、マガン、ヒシクイの大群が採食をしています。しばらく食べ物を食べられなかったためか、車であれば近くで観察しても飛び立ちません。

しばらくの間、これらの大群は佐潟をねぐらにして、日中はこのエリアで採食するものと思います。

瓢湖は数日前まで結氷しており、氷上のコハクチョウの写真が地元紙に「氷湖のハクチョウ」として掲載されていました。今年もコスズガモ(3年目)1羽が飛来しており、間近で観察できます。
(O.N)

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