
新潟県には他の県ではあまり見ることができない鳥類が生息しています。トキ(野生個体は新潟県のみ)、ライチョウ(新潟・石川・山梨・静岡・長野・富山・岐阜)などです。
トキやライチョウ以外にも、個体数が減少していて生息・生育環境が悪化している種があります。これらをリストアップして、その度合いに応じたランクをつけたリストを「レッドリスト」といいます。
レッドリスト
環境省のカテゴリー分けでは7段階ですが、県では5段階に分けられています。新潟県が作成した「第2次レッドリスト」の一部を紹介します。(詳細は新潟県ホームページ参照)
絶滅危惧Ⅰ類(EN)8種(トキ・ライチョウ・オジロワシ・イヌワシ・クマタカなど)
絶滅危惧Ⅱ類(VU)10種(ハクガン・シジュウカラガン・ミゾゴイ・ブッポウソウ・チゴモズなど)
準絶滅危惧Ⅰ類(NT)58種(オオヒシクイ・マガン・ヨタカ・シロチドリ・コアジサシ・ミサゴ・オオタカ・サシバ・アオバズク・ヤマセミ・ハヤブサ・ノジコなど)
地域個体群(EN)1種(サドカケス)
レッドデータブックにいがた(2001)の選定種から外れた種 1種(サンコウチョウ)
トキの保護
Nipponia nippon という学名を名付けられ、新潟県の県鳥であるトキは、1981年に人工繁殖のため捕獲され、1999年から人工飼育が続けられました。2008年の放鳥から2020年現在、佐渡島には450羽を超える野生のトキが生息しています。トキを復活させる活動は、40年の歳月と多くの人々の協力によって実を結びました。トキの保護は、鳥類の保護について私たちに多くの教訓を残しています。